[映画]たまに観たくなる映画「INTO THE WILD」

映画

公開:2008年(日本)

「INTO THE WILD」

恵まれた環境で育ちながらも、すべてが管理された資本主義の現代社会に嫌気が差した青年が身分を捨て仮名を使い真の自由を探しに一人旅に出るお話。

行く先々でいろんな人と出会い、「親に連絡はしてるのか?」などと諭されるも、本人の意思は固く、一人アラスカへと向かう。

行き着いたアラスカで乗り捨てられた謎のバスを発見し、ついに一人だけでのサバイバル生活が始まる。

と、まぁざっくり言うとそんなお話なんですが、何をするにも「金」がついて回る今の世の中に疲れ果ててしまっている人にはとりあえず見て欲しい作品。

毎朝憂鬱な気持ちで起きて一日いっぱい働いて、満足な報酬ももらえずに沈んだ気持ちで進んでいく日々・・・。

それをすべて捨てて「自由」に暮らせたらどんなにいいだろうか。

もちろん、先代たちが築き上げてきた世界のシステムを享受しながら安全と安心の中で過ごせているのはとても素晴らしいことだと思う。

だけども、その決まりきった社会やシステムがまるで「檻」のように感じられてどこか窮屈に思っている人も多くいるはず。自分もそう。

とはいえ、仕事が苦しいとは言ってもやはり充分な食糧と寝る場所がある安定した暮らしはそうそう簡単に捨てられるもんでもない。

この映画、「INTO THE WILD」ではごちゃごちゃした都会を離れて大自然へと向かっていく解放感が主人公の旅を通じて疑似的に味わえる。

行く先々で出会う人々もまた自由に、開放的に暮らしている人が多く登場する。ある意味社会から弾かれたアウトローな人たちも多いが、都会でガチガチに過ごしてる人たちと比べるとどっちの方が「人間らしい」と言えるのだろう。

実はこの映画、実際の出来事を元にした「荒野へ」というタイトルの原作本がある。

荒野へ (集英社文庫(海外)) [ ジョン・クラカワー ]

価格:924円
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感想(25件)

本の内容は旅をした本人ではなく、遺された手記を解説する形なのでどちらかと言えば映画を観た方が旅の追体験ができると思う。より詳しい背景を知りたい場合はオススメ。

長い旅の果てで最終的にアラスカの大自然の中で孤独に亡くなってしまい、のちに遺体と共に手記が発見されたわけだけど、旅を終えた心境は本人にしかわからないのだろう。

映画の構成的にも面白くて、主人公の旅の進行と、乗り捨てられたバスでのサバイバル生活のシーンが交互に展開されていて「ダラダラ進んで途中で飽きる」みたいなことはなかった。

そして音楽も良くて、アマプラとかで見れる「ヒロシのぼっちキャンプ」にも曲が使われているので馴染みがある人もいるかもしれない。

現代社会に疲れてここではないどっか遠くに行ってしまいたい、というような淡い願いを抱いてる方はぜひ「INTO THE WILD」を観てみると心が洗われるような感覚になれるはず。

配信してるサブスクを探してみたけど見つからなかったので(もしかしたらあるかもだけど)近くのレンタル屋さんで探してみた方が早いかも。

というわけで今回はこの辺で。興味が出た方はぜひ観てみてね!

ではでは!

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